中園孔二さんの展示【丸亀市猪熊弦一郎現代美術館】
以前から気になっていた中園孔二さんの展示が香川県丸亀市にある猪熊弦一郎現代美術館で開催されると知り、これは何が何でも行きたいと思い、親友を誘って日帰り弾丸ツアーと称して2023年7月29日(土)に行ってきた。
中園さんを知ったきっかけは何かネットでの情報だったか何だったか忘れたけど、才能ある画家が若くして亡くなったというコラムか何かで知った。東京藝術大学の卒展で小山登美夫さんの目にとまりデビューしたという経歴で芸術活動を香川県高松市で開始した矢先の2015年に25歳という若さで海難事故に遭い亡くなってしまった。
ネットでPCの画面を通して作品を見た時に、これはとんでもない作品だということがすぐにわかった。今までに見たことも無いし、そんな発想はどこから生まれてくるのか?解読不可能な問題を突きつけられた気持ちだった。絶対に生で作品を見てみたいと思っていた時に丸亀での展示を知り、妻に「家族で行かないか?」って誘うと「子供が退屈じゃない?」というので、数少ないアート好きな友人のアキ君を誘ってみると、「是非とも行きたい」という返事だったので、付き合ってもらった。
29日の朝8時にアッ君と私の住んでいる神戸市で待ち合わせをして、私の車で香川県丸亀市に向かった。神戸から明石大橋を渡って香川まで一直線!アキ君とは小学校からの付き合いでなんでも話し合える良き友なので、車の中が楽しくて仕方なかった。
それにしても淡路島を降りずに通過するだけなんて、めっちゃ勿体無い!
11時頃に香川につき、とりあえず腹ごしらえとして香川県善通寺市金蔵寺町にある釜あげうどん 長田in香の香に立ち寄った。とても人気らしく、11:00の時点ですでに10人ぐらい並んでました。もちもちの麺はめちゃくちゃ美味しくてびっくりした。家族へのお土産も購入!アキ君も美味しさに感動してた。

釜あげうどん 長田in香の香
〒765-0031 香川県善通寺市金蔵寺町1180
TEL:0877-63-5921
うどんをたらふく食べた後は美術館に向かい、いよいよ念願の中園孔二さんの作品と対面です。はやる気持ちを抑えて、窓口でチケットを購入しいよいよ入場!!!
エントランスには数点の作品が並んでて、「おおお!これが中園さんかぁ」なんの飾り気のない小さな作品が並んでいた。 YouTubeで中園さんのインタビューがあったのを見たことがあるのですが、ものすごく控えめな性格だと感じました。そんな控えめな性格の中にどこか芯のある強さも感じた。作品もまさに中園さんのようで控え目の中に芯がある見過ごせない作品を凝視させる画面だった。
階段を登り3階だっけ?かな?に行くと、ところ狭しと並んだ作品群だった。可愛いキャラクターの中に背景はおどろどろしい世界に置かれていたり、明るい色彩によく見ると幾十もの線が交わりそこに可愛いキャラクターが隠れているというパズルのような見てる側がキャラクターを探すような作品もあった。
私は作品の向こうに中園さんを感じずにはいられなかった。何かこう「僕、こう思うんだけどどう思う?」「可愛いでしょ?こんな世界はどう?」みたいな感じで語りかけられているようで不思議な感覚に陥ってしまった。
特に印象的だったのはスケッチブックだった。スラスラっと自由に描かれた絵と同時に実験的に描いているようで自由奔放かつ何か意図を感じさせるスケッチブックだった。文章も添えられていて、哲学者のような内容で難解でとてもついていけませんでした。20代前半ですでに早熟した感性を感じた。
私は気に入った展示は何回も行ったり来たりしてしまいます。満足が行くように。 中園さんの作品も噛み締めるよにアキ君と行ったり来たりしました。もう会えないかと思うと心が惜しく寂しい気持ちになってしまうのです。
しっかりと展示を見た後は美術館内にあるカフェでアキ君とお茶をしながら感想を述べ合った。アキ君は「今日、誘ってくれてありがとう!まじで来てよかったわ!」と言ってもらえて嬉しかったです。アキ君も「嫁に今回の展示がめっさよかった事を言うわ」てな事を言ってました。 (後日、アキ君の奥さんも展示を見に行ったそうです)
帰り際に図録を購入しようとしたら、まだ出来ておらず、後日発送してくれるとのことでした。こちらは無事に手に入りましたよ!
2023年の夏の大切な思い出が出来ました。ありがとう!友よ!ありがとうございました!中園さん! また、作品を見にいきます!









